はじめに
病院栄養士は、忙しいし、責任も重くて、「向ていないかもしれない」と感じる人も多い職場だと思います。
私自身も大変だと感じる場面は沢山あり、「あー、今日はダメな日だ」と思うこともありました。だけど、病院で働いていた頃は、自分を責めるところまではいかなかった。
今振り返ると、そこにははっきりした理由がありました。
業務量は多かったけど、学びの多い職場だった
急性期病院で働いていた頃、業務は決して楽ではありませんでした。給食委託会社が入っていたので献立作成や調理をすることはありませんでしたが、それでも沢山の業務を抱えていました。
主な仕事内容
- 食数管理
- 栄養管理
- 栄養サポートチーム(NST)や給食委員会の運営
- 各委員会への参加
- 栄養教室や特定保健指導
- 必要帳票類の整備
- 委託会社との調整
覚えることも多くて、常に勉強が必要でしたが、幸いなことに研修に行かせてくれる環境がありました。
「忙しいけど、成長出来ている」
という実感があったので、しんどくてもモチベーションを保てていたのだと思います。
とにかく発表する機会が多い職場
医局での説明会
診療報酬改定時に、約束食事箋を大きく変更することがあります。その時は、医局で説明し承認してもらわなければいけません。
なるべく解りやすい資料を作り、医師を前に説明…
今思い出しても吐きそうになるぐらいの緊張でした。
院内研修会での発表
院長や理事長も参加する院内研修会で発表する役割を任されたこともありました。
発表そのものも緊張しますが、それ以上に気を遣ったのが「質疑応答の時間」です。
- 質問がまったく出ないと「聞き手に理解されていないのではないか?」と思われてしまう
- 逆に、意図がずれた質問が飛んでくると、場の空気がおかしくなる
そのため、質問をあらかじめ用意して仲のいい検査技師さんに質問役をお願いしたこともあります。それはごまかしとかではなく、「伝えたい内容をきちんと伝えるため(と穏便に研修会を終わらせるため)の準備」でした。
尊敬する上司との出会い
急性期病院時代の上司は、今でも困った時に相談するほど、信頼している存在です。
- 頭ごなしに否定しない
- 出来ていないところは根気よく教えてくれ、出来ているところは褒めて伸ばしてくれる
- 栄養士としての考え方を教えてくれる
- 何より沢山のチャンスを与えてくれる
この上司に出会えたことで、精神的に追い込まれるまでしんどくなることはありませんでした。
病院栄養士は「人」で続けられるかが変わる
病院栄養士の仕事は、業務そのものも大変ですが、それ以上に一緒に働く人や環境が大きいと感じます。
- 教えてくれる人がいるか
- 意見を聞いてもらえるか
- 失敗してもフォローがあるか
同じ病院でも、職場が変われば感じ方は大きく変わります。
まとめ
病院栄養士がしんどいと感じるのは「あなたが弱いから」ではありません。
- 環境
- 人間関係
- 学び
こういった条件が揃っていれば、忙しくても大変でも、折れずに続けられる可能性は高い。
もし今、病院で働くのがつらいと感じているのならば、向いていないと決断する前に、環境を疑ってみてほしい。
そう思っています。


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