仕事をしていると「これだけ努力しているのに、なぜ評価が低いんだろう」と感じること、ありませんか?
落ち込む必要はありません。
あなたの頑張りが足りないわけでも、能力がないわけでもなく、
ただ、評価は能力や努力以外で決まる部分が大きいからです。
先に伝えておくと、この記事は「今の職場を辞めて、転職しましょう」という話ではありません。
今回知ってほしいのは、
- 評価の決まり方
- 求人から見える自分の価値
- 転職以外の選択肢もあるということ
読むだけで、何かを決める必要はありません。
あなたが必要だと判断した時に動けばいいのです。
評価は「頑張り」だけで決まっているわけじゃない

当時の私は、評価されない理由をすべて「自分の頑張り不足」だと思っていました。だから、
- もっと勉強しなきゃ
- もっと早く動かなきゃ
- もっと期待に応えなきゃ
そうやって、足りないところを探しては埋めようとしていました。
でも、やっと気が付いたんです。
評価って、個人の努力や姿勢だけで決まってるわけじゃないんです。
例えば、
- その職場の評価制度がどうなっているか
- そもそも昇給や昇格がどれぐらいあるのか
- 栄養士という職種に、どれだけの裁量や期待が置かれているのか
こうした組織側の構造で、「どこまで評価されるか」は、ある程度決まってしまいます。
どれだけ丁寧に仕事をしても、
どれだけ責任を引き受けても、
評価がほとんど動かない職場も、実際にあります。
わたしが以前勤務していた病院では、自己評価と役職からの評価があり、
それらをふまえて次年度の昇給が決まると言われていましたが、実際は全く機能していませんでした。
結局のところ、個人の評価よりも病院全体の収益が優先されて、昇給が決まっていたように感じました。
だから、「自分の努力が足りないんだ」と落ち込む必要はないのです。
評価が動かない仕組みの中にいるだけ、という場合も多いのです。
そして、その仕組みは、働いている側からはとても見えにくい。
だから、評価されない理由を、つい自分の中に探してしまいます。
「もっと頑張らなきゃ」
そう思い続けて、頑張ってしまう人ほど、自分を責めやすくなってしまう。
でも、ここで一度、立ち止まって考えてほしいんです。
今感じている違和感は、あなた自身の問題でしょうか。
それとも、評価の仕組の問題でしょうか。
この問いを持てるようになったことが、私にとっては大きな一歩でした。
栄養士の価値は「職場の外」にも存在している
評価は、今いる職場の中だけ、しかも上司が決めている。
当時のわたしは、ずっとそう思っていました。
だから、上司にどうみられているか、同僚と比べてどうか、
「ここで認められなければ意味がない」
そんなふうに、評価の基準を職場の中だけに置いていたんです。
でも、ある時気づきました。
栄養士の評価って、職場の外にもちゃんと存在しているんだと。
それがいわゆる「市場」です。
ここで言う市場とは、「今すぐ転職すべき場所」ではありません。
求人情報(市場)は、外から見た栄養士の評価が、そのまま数字や条件として現れるものです。
どんな業務が求められているのか、どれぐらいの経験で、いくらくらいの条件が提示されているのか。それは、「あなたがどれだけ市場から必要とされているか」を示す、一つの目安でもあります。
例えば、
- 病院では、栄養指導やチーム医療への関わりが重視されることが多い
- 保育園では、安全管理や保護者からの依頼に対する対応が評価の軸になりやすい
- 老健や施設では、栄養管理と行事食対応、他職種連携が求められやすい
- 委託会社では、衛生管理と現場を回す力が求められやすい
同じ「栄養士」でも、
場所が変われば、求められる役割も、評価のされ方も全く違ってきます。
つまり、今の職場で評価されにくいことが、別の場所でちゃんと価値として扱われることもある。それを知ったとき、私は少しだけ、肩の力が抜けた感じがしました。
「ここで評価されない=価値がない」ではないんだ、と。
”評価はひとつじゃない”
そう思えるようになったことで、初めて視野が職場の外に向いた気がしました。
「今の自分」は、いくらで募集されているのか
「じゃあ、今の私は一体いくらで募集されているのか、どれぐらいの評価になるんだろう?」
そう感じてはいませんか?
自分の価値を市場に見出したくて私がとった行動は、とてもシンプルなことでした。
条件をバラバラにせず、「今の自分に近い設定」で求人をみること。
- 今の職場と同じ地域
- 職種(病院/保育園/施設など)を揃える
- 経験年数が近いものを見る
- 業務内容が似ている求人を見る
それだけです。
たとえば、病院勤務経験者優遇、栄養指導あり、という条件で見たときに
「この業務内容で、この給料なんだ」
「ここは賞与が何か月分あるんだ」
「ここは欠員募集なんだ、ここは増員なんだ」
こんなふうに比較検討が出来るようになります。
この時に大切なのは、求人内容を見て給料が高い・低いで一喜一憂しないこと。
あくまでも、相場を知るための材料です。
そうやって確認することによって、今の職場に居ながら、おおよその自分の価値を確認することが出来ます。
私はこのやり方を知った時にこの職場で受けている評価の受け止め方が変わったような気がします。
上司の言葉だけがすべてじゃない。
今の環境だけが、世界のすべてでもない。
そう思えたことが、次の選択肢を考える土台になったんです。
相場を知ると、選択肢が増える
相場を知ることはいくつかの選択肢を得ることになります。
例えば
- 今の職場でもう少し頑張る
- 条件や役割について、もう少し整理してみる
- 異動や配置換えを視野に入れる
- 転職も「選択肢のひとつ」として持っておく
どれを選んでも、あなたが選んだ答えだから間違いじゃないんです。
選択肢は「辞めるor我慢する」の2択と思いがちですが、
相場を知ることで、たくさんの選択肢があることに気づきます。
今の環境で続けるのも立派な選択。
条件を交渉して、現状を変えるのも選択。
転職を考えるのも、裏切りではなく「選択」なのです。
大切なのは、市場での自分の価値を知らないまま頑張り続けることではありません。
今の職場の評価だけを信じて、
自分の価値を決めてしまうことでもありません。
今の評価と、市場の基準。
両方を知ったうえで、どうするかを考えること。
それが、本当の意味で「自分で選ぶ」ということだと思うのです。
まとめ 知ったうえで、選べばいい
今回の記事では
栄養士の価値は今の職場だけで決まっているわけではなく、
市場にも一つの基準がある、という話を書きました。
でも、市場がすべてではありません。
大切なのは、
今の職場の評価と、市場の基準を並べて見ること。
そのために、
地域・経験年数・業務内容をそろえて求人を比較する。
そうして初めて、
今の評価が妥当なのか、
それとも少しズレているのかが見えてきます。
そのうえで、どうするかを決めればいい。
続けるのも選択。
変えるのも選択。
立ち止まるのも選択。
知らないまま頑張るのではなく、
知ったうえで選ぶ。
それだけで、
働き方の意味は大きく変わります。

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