病院栄養士だったあの頃の私は、「何かおかしい気がする」という感覚を、ずっと抱えたまま働いていました。
でもそれは、言葉にできない感情のようなもので、誰かに相談できるほど整理されていませんでした。
「辞めたいわけじゃない」
「仕事が嫌いなわけでもない」
ただ、このまま同じように頑張り続けていて、本当に大丈夫なんだろうか。
そんな小さなモヤモヤが、心のどこかに引っかかっていたのです。
だけど、何と表現したら自分が納得できるのかも分からない。
だから、「気のせいかもしれない」と流して、またいつものように仕事をする。
でも、少し時間が経ってから、
あの時感じていた違和感に、ちゃんとした”言葉”があることに気が付きました。
この記事では、私がその違和感の正体に気づいたときの話を、振り返りながら書いていきます。
あの頃の私は、「違和感」を説明できなかった
あの頃の私は、仕事の中で感じていたモヤモヤを、うまく言葉にすることが出来ませんでした。
「忙しいからきっと疲れているんだろう」
「こんなことで手こずっているのは、新人だからかな」
「大変だと感じてるのって私だけ?いや、栄養士はみんな大変だよ」
そうやって、自分の中で納得しようとしていました。
違和感は確かにあるのに、それが何なのか分からない。
理由が説明できないから、何となく相談しにくい。
結果として、その感覚は、「気のせい」「私の考えすぎ」として、心の奥に押し込められてきました。
今思えば、問題を言語化する材料を持っていなかったから、無理やり納得しようとしていたのだと思います。
当時の私は「おかしい」と感じる自分を疑っていました。
でも本当は、感じていたその違和感こそが、ちゃんとしたサインだったのかもしれません。
「違和感=努力と評価が釣り合っていない状態」だった
しばらくして、私は気づきました。
あの頃ずっと抱えていたモヤモヤは、気のせいでも、わたしの考えすぎでもなかったということに。
感じていた違和感の正体は「努力と評価が釣り合っていない現状」でした。
一生懸命やっているのに、評価されないされている実感が持てない。
仕事は増えているのに、裁量も待遇も変わらない。
頑張っているはずなのに、「もっと努力して」と言われているような空気感。
でも当時の私は、それを職場の構造の問題だとは思っていませんでした。
「評価されない=自分の力不足」
「うまくいかない=自分の努力が足りない」
そうやって、すべてを自分の問題に置き換えていたのです。
後になって分かったのは、
頑張り方が悪かったわけでも、能力がなかったわけでもない、ということでした。
評価の基準が曖昧なまま働いていたから、どれだけ頑張っても「正解」が分からなかった。
この状態を言葉にできたとき、私は初めて、
「このモヤモヤは、私が悪いのではないんじゃないか」と思えました。
違和感は、甘えでもワガママでもなく、
ちゃんと理由のある感覚だったのです。
「自分を責める」働き方から解放された
その違和感の理由が分かってから、
私の中で一番大きく変わったのは「自分を責める癖」でした。
うまくいかないことがあると、以前はすぐに
「私の努力が足りない、もっと頑張らなきゃ」と思っていました。
でも、評価の基準を知らないまま働いていたのなら、頑張り方が分からなかったのも無理はありません。
違和感の正体に気づいたことで、「私はダメなんだ」ではなく、
「この環境では、評価されにくいことなんだ」と考えられるようになりました。
これって、自分を守りながら働くために、状況を正しく見る視点を持つということだと思っています。
- 違和感を感じた自分を否定しない
- 分からなかった過去の自分も責めない
そうやって少しずつ、「頑張る方向」を見直せるようになったのです。
もし今、
「辞めたいわけじゃないけど、このままでいいのか分からない」
そんな気持ちを抱えているなら、それはあなたが弱いからでも、甘いからでもありません。
まだ、その違和感を言語化できていないだけかもしれません。
まとめ
あの頃の私が感じていた違和感は、気のせいでも、甘えでもありませんでした。
ただ、「努力と評価が釣り合っていない」という状態を、言語化できなかっただけ。
言葉にできなければ、違和感はすべて「自分のせい」になります。
だから、頑張る人ほど、自分を追い込みやすくなってしまう。
でも違和感に言葉が与えられた瞬間、見える景色は変わります。
自分を責める働き方から、状況を見直す働き方へ。
辞める・辞めないの前に、
「自分は、どんな基準で評価されているのか」
という視点を持つことが大切なんだと、私は思います。
次の記事では、この違和感を放置しないために、私が実際にやるようになった
「評価の軸を知るための行動」について書いていきます。
「辞めたいわけじゃないけど、このままでいいのか分からない」
そう感じているあなたへのヒントになれば嬉しいです。


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