栄養士としての仕事は、正直に言って嫌いではありませんでした。
給食調理も、献立作成も、家族対応も。
どれも大変ですが、やりがいがあって「自分はちゃんと役に立っている」と感じられる仕事でした。
それでも、
「このままでいいのかな」
そんな言葉にならない違和感を、ちょっとずつ抱えるようになりました。
辞めたいわけじゃない。
でも、続けていく未来が、はっきり想像できるわけでもない。
そんな感覚です。
- 仕事量は増えているのに、給料はほとんど変わらない
- 「人手不足だから」で、断れない空気がある
- 栄養士は代わりがきく存在のように扱われる
今こうして並べると分かりますが、当時の私は
「おかしい」と思うことができませんでした。
はじめての栄養指導で感じた、うまく言えないズレ
病院に勤務して間もない頃、初めて栄養指導を担当することになりました。
やり方は誰も教えてくれなかったので、
参考書を読んで、資料を作り、家族に協力してもらって何度も練習して臨みました。
それでも、栄養指導の途中で患者さんが眠ってしまったのです。
あの時の気持ちは、今でもよく覚えています。
ショックというより、
「あ、届いてないんだな」という感覚でした。
でも当時の私は、その出来事を
「完全に自分の力不足」として受け止めることしかできませんでした。
なぜうまくいかなかったのか
何が足りなかったのか
…そもそも、何が求められていたのか
そういった事を考える余裕もなく、
ただ、「もっと頑張らなきゃ」「私には、まだ何かが足りないんだ」
そう思うことしかできませんでした。
頑張っているのに、報われない感覚の正体
今振り返ると、あの頃の私は
努力と評価が全く釣り合っていない状態にいました。
未熟だったことは確かです。
でも、自分なりに必死にやっていたからこそ、
評価されていないと感じたときに、心が追い付かなかったのだと思います。
でも当時は、それを言葉にすることが出来ませんでした。
「気のせいかもしれない」
「考えすぎかもしれない」
そうやって、自分の中の違和感にフタをしていたのだと思います。
心のどこかで「言ったところで解決にならないよね」って思っていたのかもしれません。
当時は分からなかった、という事実
この頃の私は、
何を頑張れば評価されるのかを知りませんでした。
- どんな力が求められているのか
- その評価基準は、どこで決められているのか
そういった「判断の軸」を知らないまま、ただ一生懸命働いていたのです。
だから、うまくいかない理由も分からなかったし、
違和感の正体も言語化できませんでした。
まとめ
今思えば、あの時感じていた違和感は
「頑張り方の問題」ではなかったのだと思います。
ただ当時の私は、
外から自分の状況を見る視点を持っていませんでした。
次の記事では、
この違和感を「感覚」ではなく「言葉」として整理できた瞬間について、
書いていきます。
もし今、
「辞めたいわけじゃないけど、このままでいいのか分からない」
そんな気持ちをかかえているなら、
この先の話が、考えるためのヒントになれば嬉しいです。
少し具体的な話を知りたいと思われる方はこちら
「最近、考える余裕がない」「しんどい」と感じている方はこちら




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