栄養士として「自分を1円でも高く売る」と決めた話

働き方・キャリアの選択

「1円でもいいから、自分を高く売りなさい」

昔、上司から言われたこの一言が、20年経った今でも強く心に残っています。当時の私は、その言葉の意味をほとんど理解できていませんでした。

でも、今ならはっきり分かります。この一言が、私の働き方に対する考え方を大きく変えました。

この記事では、なぜ私がこの言葉に救われたのか、そして、栄養士として”安く使われ続けない”ために何が必要だと感じたのかを、体験ベースで書いていきます。

当時の私は、違和感を「自分の問題」だと思っていた

栄養士としての仕事は大変ですが、決して嫌いではありませんでした。給食づくりも、献立作成も、保護者対応も、大変さより、やりがいは感じていました。

でも、ずっとどこかで感じている違和感がありました。

  • 仕事量は増えているのに、給料はほとんど変わらない
  • 「人手不足だから」で何でも引き受けなければいけない空気
  • 栄養士は代わりがきく存在、という扱い

ただ、当時の私は、
「この職場の仕組自体がおかしいのかもしれない」という発想を持っていませんでした。
モヤモヤを抱えながら、「自分がもっと頑張ればいいんだ」と思い込んでいました。
実際には、頑張れば頑張るほど仕事は増えるのに、評価や待遇が大きく変わることはありませんでした。

今振り返ってみると、私が感じていた違和感の正体は、
『努力と評価が全く釣り合っていないこと』だったんだと思います。

でも当時は、そのモヤモヤをどう扱えばいいのか分かりませんでした。
むしろ「気のせい」と思い込もうとしていたのかもしれません。

環境が変わると人も変わる

病院栄養士だった時の元上司から、ある日こんなことを言われました。

『1円でもいいから、自分を高く売りなさい」

最初は、全然理解出来なくて、「転職して、1円でも高い職場に行きなさいってこと?」と勘違いしていましたが、話を聞くうちに、その言葉の深い意味が少しづつ分かってきました。

「高く売る=転職」ではない

その上司が言ってたのは、今すぐ辞めろという話ではありません。

  • 資格を取る
  • スキルを磨く
  • 自分の強みをつくる
  • 自分の市場価値を知る

こうした積み重ねを「意識してやっていくかどうか」が大事だという話でした。

自分の価値を知らないまま働く怖さ

それまでの私は、「与えられた仕事をちゃんとこなすこと」だけを考えて行動していました。言われた事はちゃんと出来る、それだけだったのです。

仕事をこなすだけでなく、「どう評価されるか」「市場ではどうみられるか」を考える視点は自分の価値を高めてくれます。でもそこに気づかなければ、自分の価値を見出せないまま働くことになります。そして、気づかないうちに、「安く使われる側に回ってしまう可能を作ってしまう」のです。

今、私が意識していること

今の私は、あの頃ほど無理をしなくなりました。でもそれは、手を抜いているとか、自分が強くなって人に仕事を押し付けられるようになったからではありません。

それは前よりも「自分の価値」を考えるようになったからだと思います。

と言っても、ただ求人を見て、「もし、今転職するなら、どんな条件で募集されてるだろう」と考えるようになっただけです。

それだけでも、あの頃の違和感は「気のせい」ではなかったんだな、と思えるようになりました。

あなたは自分の値段をしっていますか?

今のあなたの働き方は、あなた自身が納得できるものですか?

もし、「なんとなくモヤモヤする」そんな違和感があるなら、一度だけでいいので考えてみてください。

今の自分、いくらで求人に出てる?

この問いを持てるようになっただけでも、働き方は少しずつ変わっていきます。

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