栄養士として働いていると、一度は出会うかもしれません。
フキハラ上司。
不機嫌ハラスメント。
怒鳴るわけじゃない。
直接悪口を言うわけでもない。
でも、
- ため息が多い
- 返事が冷たい
- 挨拶を返さない
- 物を強く置く
- ピリピリした空気を出す
そんな人。
私も何人かのフキハラ栄養士と一緒に働いたことがあります。
今回は私の経験をもとにフキハラ栄養士と一緒に働く環境にある時にどう考えればいいのかを記事にしていきたいと思います。
フキハラ上司のせいで、自分の実力が出せなくなる

私が初めてフキハラ上司と働いていた時のことです。
その上司は、怒鳴ることはありませんでしたが、不機嫌になる頻度がとても多い人でした。
こんな事もわかんないのと言わんばかりのため息は当たり前。
質問に対する返事がそっけなくて、どう判断していいか分からない。
「今不機嫌だから話しかけるな」というオーラが出ている。
こんなタイプの方でした。
最初のころは、
「私が何か気に障ることをしたのかな」と思っていました。
機嫌を損ねると職場の雰囲気が悪くなると思って、とても気を遣っていました。
もちろん職場の雰囲気は常にピリピリ。休憩中も誰が地雷になるか分からないので、スマホを触る事ぐらいしかできません。
そんな環境だったので、仕事そのものよりも、
「今話しかけても大丈夫かな?」
を考える時間の方が長かった気がします。
報告する言葉を選ぶ。
相談するタイミングを考える。
何度も確認してから話しかける。
周囲の人は気を遣えば遣うほど疲れていきます。
そして不思議なことに仕事もうまく回らなくなりました。
本来なら5分で決められることに何十分も悩む。相談すればすぐ終わることを、一人で抱え込む。間違えないように慎重になりすぎて、かえって仕事が遅くなるのです。
何でこんなに仕事が進まないのか、私の仕事のやり方がおかしいからなのかな?と悩んだりもしました。
でも結局は、フキハラ上司に気を遣うことにたくさんのエネルギーを使っていただけだったんです。
人は緊張している時、本来の力を発揮できません。
常に顔色をうかがいながら働いていたら、なおさらです。
だからもし今、
「最近仕事がうまくいかない」
「前よりミスが増えた気がする」
「自信がなくなってきた」
と感じているなら、一度考えてみてください。
それは本当にあなたの能力のせいでしょうか?
もしかしたら、上司の不機嫌に振り回されて、本来の実力が出せなくなっているだけかもしれません。
「私が悪いのかな」と考え始める

フキハラ上司と働いていると、だんだん不思議なことが起こります。
最初は、「なんでそんなに機嫌が悪いんだろう」と思っていたはずなのに、いつの間にか「私が悪いのかな」と考えるようになるんです。
私もそうでした。
返事が冷たかった日は、何か失礼なことを言ったかな。
ため息をつかれた日は、仕事の進め方が悪かったかな。
機嫌が悪そうな日は、私の報告の仕方が悪かったかな。
そんなふうに原因を探していました。
でも今思うんです。
私が原因なら、改善すれば状況は良くなるはずなんですよね。
ところが実際は違いました。
どれだけ気を遣っても不機嫌な日は不機嫌。
どれだけ頑張っても機嫌が良いとは限らない。
結局、その人の機嫌はその人の問題だったんです。
そしてある時から、
「フキハラ上司から急に不機嫌アピールをされて、なぜこちら側がそれを受け入れないといけないのだろう」
と思うようになりました。
「自分の機嫌くらい、自分でとってほしい」そんな気持ちも正直ありました。
もちろん、自分のミスを振り返ることは大切です。反省することも必要です。
でも、上司が不機嫌だからといって、何でもかんでも自分の責任にしなくていい。
私はそれに気づくまでに、かなり時間がかかりました。
真面目な人ほど、「もっと頑張れば何とかなる」と思いがちです。
でも、他人の感情はコントロールできません。
どれだけ努力しても、相手が不機嫌なままのことだってあります。
だからもし今、上司の顔色を見ながら、「私が悪いのかな」と悩んでいるなら、
少しだけ立ち止まって考えてみてください。
その不機嫌、本当にあなたが作ったものでしょうか。
もしかしたら、あなたが背負わなくていいものまで背負っているのかもしれません。
上司の機嫌取りゲームに参加しない
私がフキハラ上司に悩まなくなったのは、
「上司の機嫌が悪いは私の責任ではない」
と考えるようになってからでした。
それまでは、
どうしたら機嫌が良くなるだろう。
何か気に障ることを言ったかな。
もっと気を遣った方がいいかな。
そんなことばかり考えていました。
でも、ある件をきっかけにこう思うようになりました。
『私は栄養士として採用されたのであって、上司の機嫌を取るために採用されたわけじゃない』
献立を作る。発注をする。栄養指導をする。給食を運営する。
それが私の仕事です。
上司の感情を管理したり、不機嫌さを和らげたりすることではありません。
もちろん、社会人としてのマナーは必要です。
挨拶をする。報告・連絡・相談をする。相手を尊重する。
それは大切なことです。
でも、それ以上のことまで背負う必要はないと思っています。
相手が不機嫌な理由を推測する。
機嫌を損ねないように先回りする。
ご機嫌取りをする。
職場の空気を何とかしようと頑張る。
そういうことを続けていると、自分が先に疲れてしまいます。
そして経験上、
機嫌を取ったからといって問題が解決することは、ほとんどないと思っています。
むしろ、周囲が気を遣えば遣うほど、その状態が当たり前になってしまうこともあります。
私はフキハラをする本人にも問題はあると思っています。
でも同時に、
「あの人は昔からそうだから」
「機嫌が悪いだけだから」
と見て見ぬふりをしている職場にも問題があると感じています。
そのしわ寄せって、結局まじめな人や立場の弱い人に向かうからです。
だから私は途中からこのゲームに参加することをやめました。
必要な報告はする。必要な相談はする。でも、それ以上は追いかけない。
不機嫌な態度を取られても、「そういう日なんだな」くらいで受け流す。
すると不思議なことに、気持ちが少し楽になりました。
相手を変えることはできません。
でも、自分が背負う荷物を減らすことはできます。
もし今、上司の機嫌取りに疲れていたり、職場のフキハラに振り回されていたりするなら、
一度だけ思い出してみてください。
上司の機嫌取りは、あなたの仕事じゃありません。
あなたには、本来やるべき大切な仕事があるのですから。
それでもつらい時は、一人で抱え込まないで
ここまで、
- フキハラによって本来の力を発揮できなくなること
- 上司の機嫌は部下の仕事ではないこと
- フキハラを放置する職場にも問題があること
についてお伝えしてきました。
それでも、実際にその環境の中で働いていると、
「気にしなくていい」と頭ではわかっていても、辛いものはつらいですよね。
私も過去に、上司の顔色をうかがいながら働いていた時期がありました。
朝から機嫌が悪そうだと緊張する。話しかけるタイミングを考える。
ミスをしていないのに、自分が悪いのではないかと不安になる。
そんな状態が続くと、本来仕事に向けるはずのエネルギーがどんどん奪われてしまいます。
そして気づかないうちに、
「私のやり方が悪いのかな」
「もっと頑張らないといけないのかな」
と、自分を責めるようになってしまうのです。
でも、今までにお伝えしたように、フキハラはあなた一人の努力で解決できる問題ではありません。
どんなに相手の機嫌を先回りして調整しようとしても、根本的な解決にはならないからです。
もし今、心や体に不調が出るほど苦しいなら、一人で抱え込まないでください。
信頼できる同僚や家族に話してみる。
上司より上の立場の人に相談してみる。
外部の相談窓口を利用する。
誰かに話すだけでも、気持ちが整理されることがあります。
また、できれば記録を残しておくこともおすすめです。
- いつあったのか
- どんな言動だったのか
- 自分がどう感じたのか
を書き留めておくと、後から振り返った時に「私が悪かったわけじゃない」と客観的に状況を見ることが出来ます。
私自身、いくつかの職場を経験してきましたが、フキハラをする人は残念ながらどこにでもいます。
だからこそ、相手を変えようと頑張りすぎないこと。
自分を守ること。
そして必要であれば環境を変えること。
それも大切な選択肢です。
栄養士の仕事は、人の健康を支える仕事です。
でも、その前に守らなければならないのは自分自身。
あなたは栄養士として働いているのであって、誰かの感情を管理するために働いているわけではありません。
どうか、自分を責めすぎないでください。
まとめ|職場のフキハラに振り回される栄養士へ

職場のフキハラは、単に「感じが悪い」で済む問題ではありません。
不機嫌な態度や威圧的な空気によって、部下は本来の力を発揮できなくなり、自信まで失ってしまうことがあります。
特に真面目な栄養士ほど、
「自分が悪いのではないか」
「もっと頑張ればうまくいくのではないか」と考えてしまいがちです。
しかし、上司の機嫌を管理することは部下の仕事ではありません。
また、フキハラをする本人だけでなく、それを見て見ぬふりしている職場環境にも問題があります。
だからこそ、
- 上司の機嫌を背負い込まない
- 自分を責めすぎない
- 信頼できる人に相談する
- 必要なら環境を変える
という視点を持つことが大切です。
あなたが悪いわけではありません。
今、上司の機嫌に振り回されて苦しんでいるなら、まずは自分自身を守ることを優先してください。
栄養士として長く働き続けるためにも、誰かの不機嫌ではなく、自分の心と健康を大切にしてほしいと思います。

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